フリックドロップの用語解説です。
▼ア行
■エイチタイプ/アイタイプ
ヒューマノイドタイプ/インダストリアルタイプの略。
前者は人を模したロボットであり、イロハ、リナリアが該当。ヒューマノイドと呼ばれることも多い。
後者は工業から発展したロボットであり、ノンノが該当する。
▼カ行
■黒い壁
街の外と内を別つ壁。外は荒野であり、死んだ空気が満ちているため、人が生きていける環境ではない。
基本的に内と外を別つ壁だが、例外的に区画の大規模な工事が行われる場合など街の内部に建てられる事もある。
▼サ行
■最初のロボット
最初の13人によって創られた、最初のロボット。タイプレイ。現在消息不明。
どんな姿だったのか、記録も一切残っていない。
■最初の13人
フリックが地球に衝突した危機的な状況の中、人類の復興に助力した様々な分野の人物達を総称して呼ぶ。
彼らの血族および子孫は特権階級として地位、名誉、様々な点で優遇される。
■情報適合時間 [フィットタイムラグ]
ヒューマノイドが起動直後に不安定になる現象。記憶の断片化や運動能力の低下などが起きる。
基本的には時間経過で落ち着く現象だが、原因は不明。タカハシプロトコルが起因という説が有力的。
■ジェシエス
街を統括する巨大な組織。
黎明期における最初の13人を下敷きにしており、あらゆる分野をジェシエスが統治している。
作中では、キョウが治安維持課、ソウラがヒューマノイド研究課、ユウガが庶務課に属している。
他には天候管理課、外界探索課などがある。
■ジェシエスタワー
フリックの上から見える塔でありビル。ジェシエスの様々な課が内部で活動している。
階層によって雰囲気はまちまちで、オフィスや研究室が混沌と詰め込まれている。
ソウラのヒューマノイド研究室もタワーの中にある。
一般階層には食堂、リラクゼーションルーム、仮眠室なども完備。
80F以上は特権階級のフロアであり、一般の人々は入る事が出来ない。
▼タ行
■タカハシプロトコル
ヒューマノイドの「人間らしさ」を表現するもの。「心」という表現でも良い。
全てのヒューマノイドに搭載されるもので、個体の個性はタカハシプロトコルとミナヅキフレームの関係性によって生まれる。
フリックによる未知のエネルギィを用いているが、詳細は一部の人間しか知らない。
▼ハ行
■花弁
街は上空からみると、七枚の花弁のようになっている。
街の中心、フリックおよびジェシエスタワーのある区画を第0花弁、上から右回りに第一花弁、第二花弁、と続いていく。
区画毎に特色があり、ユウガやソウラの住居があるのは第三花弁はベッドタウンとなっている。
第0花弁には市場があり、生鮮食品やファストフード、露店で様々な雑貨や装飾品などを買うことが出来たり、
芸人達がジャグリングなどをしているのを見ることが出来る。
■ヒューマノイド
人型のロボット。エイチタイプとも呼ばれる。
全てのヒューマノイドは、タカハシプロトコル、ミナヅキフレーム、マエダロックが搭載されている。
それらの関係性が、そのロボットの個性となる。
■フランケンシュタイン・コンプレックス
被造物を創造する憧れと、被造物へ生まれる恐怖。二つの相反する心理、または真理。
神様の真似事だったそれは、しかしヒューマノイドの完成により現実的な問題となる。
ヒューマノイドは確かに利便性は高いが、力で人を上回るという側面を持つ。
潜在的な恐怖を、人はマエダロックというロボット三原則の体現により解決しようとした。
■フリック
街の中心に位置する大きな青色の石。
薄い色彩を放つそれはとてもシンボリックで、人々の憩いの場でもある。
宝石のカットが如く面が切り取られており、受けた光は上部から飛び出すようになっている。青い光。
フリックには未知のエネルギィが確認されており、フリックの傍でなければ人は生きてゆくことが出来ない。
■フリックドロップ
フリックを削り出し、専門の技師がカッティングすることによって生まれるヒューマノイドのコア。
ある理由から、ヒューマノイドに欠かせない器の機能を果たす。
▼マ行
■マエダロック
ナイフに必要なのは刃はもちろんのこと、自身の手を傷つけない柄こそが重要。
ヒューマノイドの柄にあたるものがマエダロックであり、原理はロボット三原則の体現である。
1.ロボットは人を傷つけてはいけない。
2.命令に服従しなければいけない。上記に反する場合はこの限りではない。
3.それぞれに反するおそれがない場合、自己を守らなければいけない。
マエダロックは可用性を保ったまま、この三つの要素を組み込んだシステム。
エイチタイプ、アイタイプの両方に搭載されている。
■ミナヅキフレーム
ヒューマノイドの骨格にあたるもの。
人間の骨格を工学的に模したもので、関節の自由度や可動範囲など、基本的に人間と同一。
一部、工業的な流れを汲み、力や運動性能を増したタイプもある。
▼ラ行
■ライラック構想
今現在、この街にある最高の技術を集めて、最高の性能を持ったロボットを作る。
この一文をスローガンとして掲げ、進められているプロジェクト。
人間と共に生きられる、人間以外のパートナー。
最初のロボットが作られた時と同じように、ロボットに関するあらゆる分野の科学者が一堂に集結して研究を行っている。
その完成形がイロハであり、彼女が出す答えこそがライラック構想の終着と考えられている。
■ライラックシステム
イロハに搭載されている、ライラック構想の根幹を担うシステム。
詳細はごく一部しか把握していないが、システムと付く理由があるらしい。
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